外濠に沿って走る大通り『外堀通り』ってどんな道?

外濠に沿って走る大通り『外堀通り』ってどんな道?
外濠に沿って走る大通り『外堀通り』ってどんな道?
ライター:加計幸陽

こんにちは。道路が大好きな加計です。

江戸城外濠の周囲には、「外堀通り」と呼ばれる立派な道路が通っています。

名前の通り、外濠に沿って走っているから「外堀通り」なのですが、実はこの道路、現在はなくなってしまった外濠の跡地部分にも通っていて、当時の外濠の形がそのまま現れた非常に面白い道路なんです!

今回は、この「外堀通り」の秘密をご紹介します。

外堀通りの概要

外堀通りは、正式名称を「東京都道405号外濠環状線」といい、東京都が管理する都道となっています。延長は12.375km、車線数4~8車線(一部2車線)の大規模な環状道路で、港区・新宿区・文京区・千代田区・中央区の5区に跨って路線が走っています。

「外堀通り」と呼ばれているのは実は通称なのですが、これはただ周辺の人がそう呼んでいるわけではなく、ちゃんと東京都が「東京都通称道路名」の「認定公告整理番号2」で指定している名称です。難しい名前が並んでいてよくわかりませんが、要するに東京都が「外堀通りと呼ぶことにしましょう」と取り決めているということです。東京都お墨付きの名前ですから、道路にもちゃんと「外堀通り」と書かれた標識が設置されています。

牛込中央通りとの交差点にある「外堀通り」の標識

ちなみに、カンの良い方はお気づきかもしれませんが、実は「外濠」「外濠環状線」と「外堀通り」では、同じ江戸城外濠を指しているのに漢字が異なります。「外濠」「外濠環状線」は”濠”、「外堀通り」は”堀”です。どちらもホリと読み、お城を守るために周りに設置されたものであるという意味も変わりません。”濠”は常用漢字ではありませんので、制定の際に敢えて一般的な表記とは異なるものにしたのだと思われます。文化財としての外濠の名称も、「史跡江戸城外堀跡」となっています。

ルートの紹介

外堀通りは、基本的にはほとんど外濠(または外濠跡)の外周を囲むように通っています。しかし、一部だけ外濠のなかった普通の場所を通る区間も存在します。

新橋(起点)

新橋駅のすぐ横の交差点がスタート地点(起点)です。新幹線のガード下を通って虎ノ門や赤坂の方面へ向かいます。

このあたりは今では全く外濠の姿は見る影もなく、水もどこにもありませんが、この道路が通っているところがまさに外濠の跡地でした。現在はほぼ完全に埋め立てられ、この通り道路用地として転用されています。

赤坂

赤坂の方までくると、ここで初めて現存する濠がようやく登場します。弁慶濠と呼ばれていて、上には首都高の橋梁が通っています。

四ツ谷・市ヶ谷

市ヶ谷濠、新見附濠、牛込濠がならんでいる区間です。外濠がそのままの形で残っている有名な区間で、桜の名所としても知られます。

外濠の跡に沿って外濠公園が整備されていて、遊具やグラウンド、遊歩道なども整備されています。

御茶ノ水・秋葉原

御茶ノ水にある有名な橋「聖橋」の下をくぐって、業平橋の方へ通っています。

ここまでは4車線以上の立派な道路でしたが、この区間だけ突然二車線の小規模な道路になります。

また、昌平橋から先の南下する道路は、外濠ではない区間を通過しています。神田川とぶつかる鎌倉橋のところで曲がって川に沿って進むルートになり、東京駅・八重洲方面へ向かいます。

東京駅・八重洲

東京駅の八重洲口の大きな屋根「グランルーフ」の目の前を通る道路が外堀通りです。ここももともと外濠が通っていた場所でしたが、新橋周辺と同様に今では埋め立てられています。

この先を進み、新橋に戻って終点となります。

外濠の面影を感じながら歩いてみよう!

都道405号線に沿って歩けば、当時の外濠の跡を網羅できることがおわかりいただけたかと思います!

みなさんも、ぜひ外堀通りを見かけたら「ここが昔外濠だったんだなあ」と思いながら通ってみてください!

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