外濠市民塾とは

外濠とは?

外濠とは、江戸城の防御施設として江戸の町全体を取り囲んでいたお堀の総称です。寛永13年(1636年)から江戸幕府により大規模な土木工事が行われ、江戸城の外郭を守る防衛線として総延長約14kmに及ぶ長大な水堀が建造されました。各所には「見附」と呼ばれる城門や石垣が多く築かれ、現在でもその遺構を見ることができます。

明治以降の開発で濠の多くが埋め立てられましたが、現在の赤坂から飯田橋に至る区間と虎ノ門周辺に点在する石垣が「史跡江戸城外堀跡」として国の史跡に指定されており、豊かな緑地・水辺空間が守られてきました。また、外濠やその周辺では、鉄道用地をはじめとする社会基盤としての土地利用や、近代建築物等の遺産も見られ、東京における都市形成の過程を示す歴史的な重層性も兼ね備えています。この外濠の空間を、近世の歴史的景観として保全していくのはもちろんのこと、現存する自然や水系を活かし現在の都市に求められるエコシステムや生活の場としての機能も育て上げ、未来に継承していくことが重要です。

史跡江戸城外堀跡保存管理計画書|千代田区・港区・新宿区
http://www.city.shinjuku.lg.jp/kanko/bunka02_000101.html

外濠市民塾とは

外濠は「史跡江戸城外堀跡」として国の史跡に指定されている東京の貴重な水空間です。歴史的資産として、またエコシステムの一部として江戸以来重要な役割を果たしてきました。その一方で、高度成長期における水質汚濁や悪臭の問題などから水辺は人々の生活から疎外され、外濠の存在感も薄れてしまいました。

 近年世界や日本の各地で水辺の価値が見直される中で、改めて外濠に注目する地元の方や研究者が増え始め、歴史ある外濠の存在を失わないために望ましい姿に変えていくことが必要であるという認識が高まってきました。外濠に関する研究成果や提案をまとめた「外濠―江戸東京の水回廊―(法政大学エコ地域デザイン研究所編、2012年)」の出版を契機に外濠周辺の大学や企業が集まり、「外濠に関する知識を共有し、意見を交わすことで外濠の将来について考える」ことを目的に2013年に外濠市民塾が発足しました。

 主な活動として、次のような内容を実施しています。

  • セミナー:外濠の歴史文化・環境や水辺の再生などを地域の方や専門家を招いてお話を聞きます。
  • まちあるき:外濠や外濠周辺のまちを歩き、解説やセミナーで聞いた内容を確認し、外濠の姿を見直します。
  • ワークショップ:外濠についての共通理解を深め、将来橡を考えるために、参加者同士が意見交換や話し合いを行います。
  • フィールドでの実践:学生が中心となり、外濠周辺を日常的に使いこなすことによって外濠の価値を率先して高めます。
  • 記憶のアーカイブ:外濠にゆかりのある地域の方にかつての外濠の姿や当時の生活に関するヒアリングを行い、記録するプロジェクトです。

→ 外濠市民塾 リーフレットはこちら(PDF)