過去の企画・活動紹介

外濠市民塾は,複数大学の研究室が研究成果を持ち寄り,学生が中心となって住民を巻き込み,レクチャー,現地調査やワークショップにより地域資源としての江戸城外濠の価値を見直すことを目的にしています.現在に至るまで様々なプロジェクトを実施してきました.本プロジェクトは外濠に係わる様々な企業や地域住民に協力を頂き成果を残してきました.

第1回~第10回までの活動

第1回 外濠の誕生と原風景~歴史が育んだ水と緑の生活空間~(2013/6/8)

第1回では外濠の誕生を読み解きました.外濠の誕生を地形条件,中世期の都市構造,江戸城防衛の観点より岡本哲志氏(法政大学教授)に講演頂いた後,「坂」「石垣」「緑」を中心に,市ヶ谷周辺の外濠に残された歴史の痕跡を辿るまちあるきを行い,最後に交流会を開催し,地域住民,企業,大学など様々な立場の方の意見交換を実施しました.

  • 外濠の誕生,役割を読み解き,現代に残された日常の中にある外濠の歴史を体感しました.

第2回 「外濠の水空間」~水辺とまちを語る~(2013/9/8)

第2回では,外濠の大きな水空間とまちとのかかわりを様々な角度から考察しました.「外濠地域のまちの特徴とその可能性について」「江戸の水循環を踏まえた外濠と玉川上水の再生」というテーマで高橋賢一氏(法政大学名誉教授),神谷博氏(㈱設計計画水系デザイン研究室 代表取締役)にそれぞれ講演頂いた後,専門家も含め,地域住民,企業が登壇し座談会を開催し,その後それらの内容を踏まえワークショップを行いました.

  • 外濠の大きな水空間に着目し,まちとの係わりを知り,さらに外濠についてそれぞれの想いを共有しました.

第3回 「外濠周辺のまちづくり」~外濠の内と外~(2013/11/30)

第3回では,外濠周辺のまちづくりについて議論しました.窪田亜矢氏(東京大学准教授)に講演頂き,外濠周辺のまちづくりを都市計画の視点からまちづくりにおける課題を述べ,今後のまちづくりの指針を提案しました.その後飯田橋(牛込見附)から田安門に至る外濠の内側を散策し,外濠の外側との違いをまちあるきにて体感し,その内容について地図を用いワークショップを実施しました.

  • 普段触れることの少ない,「制度面」からみる外濠の現状の課題を知り,その上で外濠の将来像について検討を行いました.

第4回 「外濠の水質にせまる」(2014/10/18)

第4回では,外濠の水質に着目し現況の調査を実施しました.「なぜ外濠は季節によって色が変わるのか」について栗栖聖氏(東京大学先端科学技術研究センター)に講演頂いた後,3箇所の濠を探索,外濠に流入する水源(合流式下水道雨天時越流水)の出口を探し,写真に収め,各濠の水汲みを行いました.その後,試薬を用い汲んだ各地点の水の水質検査を実施しました.また,地図や撮影した写真を用いてまちあるきの内容についてまとめました.

  • 外濠市民塾参加者の希望が多かった「外濠の水質」に着目し,その現況を自分達の目で確認することが出来ました.

第5回 「地形から見る四谷の今昔PartI」(2015/4/15)

第5回では,四谷にスポットを当てて「地形から見る四谷の今昔」というテーマで森田喬氏(法政大学教授)に講演頂きました.その後のまちあるきでは,地形図だけの地図を手がかりに過去の四谷を思い描きながら探索を行い,現在の若葉町周辺の起伏にとんだ地形に寺社が点在する様を肌で感じ取ることが出来ました.その後グループで意見交換を行い,その日の成果の発表を行いました.

  • 地形との結びつきが強い「四谷」の独特な地形の上に形成された横丁や寺社に触れることで地域の歴史を体感しました.(若葉町)

第6回 「地形から見る四谷の今昔PartII」(2015/10/10)

第5回同様に四谷にスポットを当て,地形との関係について皆川典久氏(東京スリバチ学会会長)に講演頂きました.その後のまちあるきでは,三栄町や荒木町周辺の坂や横町・寺社を中心に探索しました.また地元の方々のご協力もあり,四谷についてお話を伺うことができました.会場に戻り,各グループでの意見交換と全体の報告会を行いました.

  • 地形との結びつきが強い「四谷」の独特な地形の上に形成された横丁や寺社に触れることで地域の歴史を体感しました.(三栄町・荒木町周辺)

第7回 「外濠の将来を考えよう」(2016/4/24)

第7回では,外濠の将来について検討を行いました.外濠市民塾の一員である高道昌志氏に外濠の歴史について講演していただいた後,外濠の将来のあるべき姿についてワークショップを行い,数々の「こんな外濠にしたい」というアイデアが集まりました.この回から三輪田学園が新たに仲間として加わりました.

  • 第7回より外濠の活動が過去から未来へ目を向ける方向へと展開しました.新たな仲間として「三輪田学園」が加わりました.

第8回 「外濠を選ぶ−未来へつながる地域の記憶と体験−」(2017/4/22)

第8回では,地域に長く暮らす住民の方々の外濠に関する思い出について学生が事前にヒアリング調査を行い,過去の記憶や体験を共有しました.これをきっかけに将来どのように外濠の空間を使いたいかについて「外濠を遊ぶ」をキーワードとして,外濠周辺のまちあるきを実施した後意見交換を行いました.

  • 地域の人々の記憶を共有し,浮上した「外濠で遊ぶ」というキーワードから,外濠に係わる人々が思い描く将来の外濠の使い方を議論しました.

第9回 「いま,外濠をどうするのか?~浚渫からかいぼりへ~」(2018/7/15)

第9回では,「外濠2020-2036ワークショップ」と題し東京オリンピックが実施される2020年,外濠完成から400年の節目である2036年に向けて「外濠の未来図」の作成を行いました.グループごとに外濠に係わる行事をまとめた模造紙を配布し,そこに外濠で将来実現したいことについて様々な立場から意見交換を行い,発表を実施しました.

  • 2020年東京オリンピックと外濠完成400年の2036年に向けた「外濠の未来図」の作成に向け,様々な意見を収集する事が出来ました.

第10回 「外濠浚渫工事見学」(2019/8/7)

第10回では,2020年東京オリンピックに向け,外濠の水質改善のために濠の底にたまったヘドロを除去する浚渫工事の実施に併せ,浚渫工事を担当している五洋建設株式会社に協力頂き,工事の見学を行いました.工事の内容について説明を受け,実際に浚渫の状況について浚渫土を送るパイプに沿って積込場所まで解説頂きながらまちあるきを実施しました.

  • 2020年に向けた外濠の浚渫工事の一連の内容を工事に係わる企業に解説いただきながらまちあるきを通して体感しました.

その他企画

キックオフ見学会(2013/4/3)

2012年末から準備を進めてきた外濠市民塾の開始に向け,そのオープニングイベントとして,外濠周辺のまちあるきと懇親会を行いました.懇親会では大学,企業,住民,学生と共に,外濠について有意義な意見交換が行われ,これからの外濠をみんなで考えていく場がようやく芽吹きました.

  • 外濠市民塾開始に向けてのオープニングイベントとして,外濠のまちあるきと懇親会を実施したことで外濠市民塾の基盤が整いました.

いいね!外濠発見Webフォトコンテスト(2014/3/10~4/13)

フォトコンテストでは,人それぞれの外濠の見方やイメージ,そしてこれらをつなぎ合わせ,いつもとは少し違った外濠の一面を発見するため,facebookを用いフォトコンテストを実施しました.年齢経験問わず何作品でも応募可能にし,市ヶ谷周辺以外の地域の応募も含め,応募総数は116件に及びました.コンテストの結果は時期を分け3ヵ所で作品を展示しました.

  • 多種多様な外濠の見方,イメージを写真で共有し,今まで気付かなかった新たな外濠の一面を発見することが出来ました.

外濠石垣水上調査(2018/4/13)

外濠を外と内から視ることで「魅力」と「課題」を発見しました.定性的な今だけの視点で,外濠の価値を感じることが出来ました.内からはEボートに乗り,土手面に残された歴史的遺構の調査や浚渫準備の現状を観察しました.外からは濠周囲の歴史的遺構の調査や浚渫準備の現状を観察,さらに外濠に関わる映像(美の壺)からの学び得ることが出来ました.

  • 外濠の内と外を定性的な現在の視点を持って観察し,そこから明らかとなる「魅力」と「課題」について検討しました.